観光地として高い人気を誇る京都旅行をするなら、どんなホテルに滞在するか、どんなご飯をたべるかにこだわりたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、京都のホテルのなかから、お料理の美味しさが際立つホテルをいくつかご紹介します。
和食だけでなく、多様なジャンルのハイレベルの料理が楽しめる国際都市・京都での滞在を満喫してくださいね。
京都の玄関口にあるモダンなホテル「ホテルグランヴィア京都」
JR京都駅は、新幹線や特急で京都へとアクセスした人が降り立つ京都の玄関口とも呼ばれる駅です。多くの人々が行き交う京都駅には、駅直結の施設が充実しています。駅直結のおすすめの施設のひとつが、ホテルグランヴィア京都です。
駅の改札を降りたら、まずはホテルのフロントに向かって荷物を預ければ、身軽に京都観光に出掛けられて便利ですよ。
JR西日本系列のホテルグランヴィアは、京都のほかに大阪や岡山などにも展開していて、旅の疲れを癒してホテルステイを満喫したい人にぴったりの上質なサービスを提供しています。レストランでは、その土地ならではのお料理に出会えるのが魅力です。
ホテルグランヴィア京都内には、美しい景色を眺めつつ、フレンチとイタリアンが融合した京キュイジーヌを楽しめる「ビュー&ダイニング コトシエール」、揚げたての天麩羅を堪能できる「天婦羅処 京林泉」、京都の街並みを一望できる恵まれたロケーションのなかで京都産の黒毛和牛をはじめとする上質食材を味わえる「鉄板焼 五山望」など複数のレストランが入っています。
京都を訪れたら、繊細で美しい京料理をゆっくり味わいたいと考える人も多いのではないでしょうか。ホテルグランヴィア京都内には、京懐石の老舗である美濃吉本店「竹茂楼」の姉妹店があります。季節感を巧みに取り入れた懐石料理をホテルならではの落ち着いた空気感のなかで味わうことができ、特別な日のお食事にもぴったりです。
私が訪れた際に食べたのは、卯月の懐石料理です。菜の花や甘鯛といった春ならではの食材が使われた粋なお料理に心が和みました。メインは、ブランド牛の但馬牛と筍の白みそ仕立てでした。京料理で多用される白みそを生かした優しい味わいの逸品で、強く印象に残っています。
外資系ならではのスタイリッシュさが光る「ハイアット リージェンシー京都」
海外セレブ御用達のホテルとしても知られるハイアットリージェンシーは、京都にもホテルを構えています。
1971年に京都パークホテルとして開業したホテルを2004年にモルガン・スタンレーが買い取り、大規模な改装を経て2006年3月に「ハイアット リージェンシー京都」としてオープンしました。
観光スポットとして人気の三十三間堂のすぐ近くにあるというロケーションも魅力のホテルで、国内外の観光客から高く評価されています。「ハイアット リージェンシー京都」内にある「カフェ 33(サーティースリー)」は、ブッフェスタイルでお料理やスイーツが楽しめるレストランです。
京の雫と呼ばれる京都府八幡市のブランド苺を使ったデザートブッフェなど、京都ならではの食材を吟味して構成されたホテルならではの上質なブッフェを楽しめます。京都らしい和食をモダンに味わいたい時には、「東山 Touzan」がおすすめです。
日本庭園を臨む趣のあるロケーションも魅力の店内で、季節感あふれる美しい料理を堪能できますよ。春に利用した際の会席のお献立は、桜鱒や蛍烏賊、鰆といった春ならではの海鮮が色々味わえて、爽やかな気分になれるお料理でした。
こんもりとした器で供される豆ごはんや、ぬくもりのある土物に盛られた若竹煮など、春の和食の定番とも言えるお料理にも出会えて、口福感を味わえたひとときでした。
五つ星ホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」の奥深い魅力
世界的なラグジュアリーホテルと言ったら、ザ・リッツ・カールトンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。一等地に重厚感のあるホテルを構えるザ・リッツ・カールトンは、京都では鴨川にほど近い静かな場所にホテルがあります。
「ザ・リッツ・カールトン京都」内には、レストランやバー、ラウンジ、スイーツの専門店などがあり、ラグジュアリーな食の体験を通して京都ステイがより充実したものになることでしょう。和食レストラン「水暉」では、会食、江戸前鮨、天麩羅、鉄板焼という人気のある4種類の和食を味わえます。
江戸前鮨のコースでは、女性でも食べやすい小ぶりで上品なサイズの鮨が提供されます。デザートには、人気パティスリー「ピエール・エルメ・パリ」のスイーツが付いているというところも嬉しいポイントです。京都産の食材の新たな魅力に触れたいなら、イタリアンレストラン「ラ・ロカンダ」がおすすめです。
香り高い山菜と貝を組み合わせたパスタは、口中に豊かな春の風味が広がり、京都らしいセンスを感じさせる一品で感動しました。自家製ならではのもちもちとした食感のパスタの美味しさも忘れられません。「ラ・ロカンダ」でも、「ピエール・エルメ・パリ」のスイーツをデザートとして提供しています。
行き届いたおもてなしが嬉しい「ホテルオークラ京都」
京都には、外資系のホテルのみならず、日本の老舗ホテルも充実しています。
京都市の中心部に位置する「ホテルオークラ京都」は、地元・京都の人々からも長く愛されてきた上質なホテルです。館内のレストランは、京都人の舌をも唸らせるご飯の美味しいお店が軒を競い合っています。
京料理の「入舟」では、本格的な会食料理のほか、ランチタイムには手軽に食べやすい松花堂弁当が人気です。花見の季節には、重箱のなかにお花が咲いているかのような彩り豊かなお花見弁当を楽しむことができます。花見の時期の京都は、飲食店も混雑しますので、お弁当を事前予約してお花見準備を万全にしておくのがおすすめです。
スモールラグジュアリーホテル「ザ・ひらまつ京都」
最後に紹介するのは、美味しいご飯にこだわり抜いて作られたスモールラグジュアリーホテルです。「ザ・ひらまつ京都」は、客室全室が54平米以上というゆったりとした広さを持ち、リラックスした京都ステイをしたい人にぴったりです。
館内には、日本料理の「割烹 いずみ」、イタリア料理の「リストランテ ラ・ルーチェ」と2つのレストランがあります。「リストランテ ラ・ルーチェ」は、京町屋の空気感に包まれながら、新感覚のイタリアンを味わうという貴重な体験ができるお店です。
京都滞在のホテル選びはレストランにも目を向けよう
国際都市・京都は国内外から多数の観光客が訪れる都市です。宿泊先のホテルの選択肢も幅広く、どんな基準でホテルを選ぼうか迷ってしまうこともあるかもしれません。ご飯の美味しさに注目してホテル選びをすると、旅の疲れを癒してくれる素晴らしい料理に出会ったり、料理を通して日本の文化への理解をさらに深めたりできるでしょう。
美味しいご飯の食べられる京都のホテルにぜひ行ってみてください。